「節約のつもりで買ったのに、結局ムダになった…」そんな経験、あなたにもありませんか?
節約と聞くと、「とにかく安く買うこと」だと思いがちですが、実は本当に大切なのは「ムダな出費を減らすこと」。
どんなに安くても、使わないものや生活に合わないものは、かえって損につながってしまいます。
また、私のような、夜勤や長時間勤務など不規則な働き方が多い医療従事者にとっては、一般的な節約グッズがうまくフィットしないことも少なくありません。
この記事では、現役の医療従事者である私が、実際に「これは節約にならなかった…」と後悔したグッズを3つご紹介します。
同じような失敗を防ぐ手助けになれば幸いです。
医療従事者が語る「買って失敗した節約グッズ3選」
ここでは、現役の医療従事者である私が「これは節約にならなかった」と実感したアイテムを3つ紹介します。
同じような生活を送る方にとって、ムダな出費を防ぐための参考になれば嬉しいです。
【大量購入でムダに】格安の冷凍食品セット
夜勤明けや残業後、買い物に行く気力がない日は多く、冷凍食品は一見頼もしい味方です。特売の冷凍パスタや揚げ物をまとめ買いすれば「夜勤後もすぐ食べられる!」と安心できると思っていました。
しかし現実は、勤務の影響で食欲や好みが日によって変わるため、濃い味の冷食は夜勤明けに重く感じ、手を付けずに放置。
しかも、シフトの変動で連続して家で食事できない週もあり、下の方に埋もれたまま賞味期限切れになることもしばしば。
医療従事者は急な呼び出しやシフト変更で生活リズムが乱れやすく、「まとめ買い=安心」どころか、食べられない在庫を抱えるリスクが高いと痛感しました。
実際、環境省によれば、家庭から出る食品ロスの多くが「買いすぎ・使い忘れ」によるものであると指摘されています(※1)。
特に忙しい医療従事者にとっては、「ストックが多すぎること」が管理の手間やストレスにつながることも。
節約したつもりがムダを生むリスクもあることを、あらためて知っておいて損はないと思います。
※1:環境省「食品ロス削減のために私たちができること」
https://www.env.go.jp/recycle/foodloss/index.html
【安物買いの健康損】USB卓上加湿器
冬場の病棟は暖房と長時間のマスク着用で、喉が乾燥しやすい環境です。
乾燥は風邪やインフルエンザなどの感染リスクを高めるため、医療従事者にとって湿度管理はまさに死活問題。
さらに、私は肌が弱いため、自宅でもマスクを着け続けるのは負担が大きく、帰宅後はできるだけマスクを外して過ごしたいと考えていました。
しかしマスクを外すと喉の乾燥が進み、声がかすれて患者説明に支障が出る恐れがあります。そこで安価なUSB卓上加湿器を購入しましたが、ミストは弱く、夜勤明けの睡眠中に水切れで停止。本来最も加湿したい睡眠時にほとんど効果が得られず、翌日も喉がガラガラという状態が続きました。
特に感染症が流行する時期には、喉の不調がそのまま体調不良や欠勤につながるため、安物の加湿器ではむしろ損害が大きいと痛感。医療従事者にとっては「湿度を確実に維持できる性能」が最優先であり、ここを妥協すると節約どころか仕事にも影響してしまいます。
この経験を通して、「節約のつもりで安いものを選ぶことが、かえって仕事・健康を損なうこともある」と痛感しました。
【使わなくて逆に浪費】100均の自炊サポートグッズ
100円ショップには、「時短」や「節約」に役立ちそうな自炊グッズがたくさん並んでいます。私も以前、自炊をラクにしようと思い、いくつか試しに購入してみました。
「忙しい朝でも栄養のある朝食を」と、レンジで目玉焼きが作れる100均容器を購入しました。夜勤入り前や日勤の早番の朝に活用できると思ったのです。
ところが現場の現実は、夜勤明けは昼まで寝てしまうことも多く、朝食を作る機会自体が少ない。さらに、呼び出しや時間のない日は洗い物を増やしたくないため、容器を使うのが面倒になり、卵かけご飯やパンで済ませる日がほとんどに。
この経験から学んだのは、「便利そうだから」「安いから」という理由で選んでも、自分の生活リズムに合っていなければ結局ムダになるということ。
また、消費者庁も「100円ショップの商品は価格が安いぶん、用途・素材・耐久性などをよく確認する必要がある」と注意喚起しています(※3)。
100円という手頃さにつられてつい手が伸びがちですが、「本当に使い続けられるか?」を意識して選ぶことが、結果的に無駄な出費を防ぐコツだと実感しました。
まとめ|節約は「安さ」より「生活へのフィット感」で選ぼう
節約と聞くと、「安いものを買う」「コスパがいいものを選ぶ」といったイメージを持ちがちですが、本当に大切なのはムダな出費を減らすことです。
特に、夜勤や長時間勤務など生活が不規則な医療従事者にとっては、世の中で便利とされる節約グッズが必ずしもフィットするとは限りません。
今回紹介した3つの失敗例に共通していたのは、「自分の生活スタイルに合っていなかった」という点です。
- 食べきれずに捨てる冷凍食品
- うるおわない安価な加湿器
- 洗い物が増えてストレスになる100均グッズ
こうした節約の落とし穴は、コスト以上に時間や体力、モチベーションを奪ってしまいます。
だからこそ、節約の判断基準は「安さ」より「生活へのフィット感」。
自分の働き方や生活リズムに合うか? 無理なく使い続けられるか?を意識して選ぶことが、結局は最もムダを減らす近道です。
無理なく、ストレスなく、でもしっかり節約。そんな自分らしい節約を見つける参考になれば嬉しいです。
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